発作

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我が家の愛犬は、持病がある。子犬の頃から、よくブルブル震えていることがあり、寒いのかな~と思って、ヒーターをいれたり、暖かい敷物をしたりしていた。ところが、2歳頃に、急に、全身を震わせて動けなくなることがあることに気付き、あわてて病院に行った。それまでも、そういうことがあったのだろうが、私が外で働いていたこともあり、日中、1匹で家の中にいたので、誰も気付かずにいたのだ。診察してもらうと、発作の状態にもよるけれど、頻繁に起きていないようなので、様子を見ましょう、とのことだった。詳しく調べる検査もあるけれど、それには、莫大な費用がいるそうだ。保険もきかないし。投薬も、1ヶ月に1回程度の発作ならいらない、というので、家に連れて帰って、ゆっくりさせることにした。あれから、2年。発作は頻繁には起きないけれど、起きるとおしっこもウンチも垂れ流しになるので、家じゅう、大騒ぎ。頭を打たないように、1人が犬の上に覆いかぶさった体勢で、発作がおさまるのを待ち、犬のお尻には、新聞紙を敷いて、いつでも垂れ流してもいいように1人が構えて待つ。終わると、気分が高揚しているのか、いつもあまり吠えない犬が、「わんわん」言いながら、走りまわるのだ。元気な様子に、ホッとするのだが、犬がどうにかなってしまわないだろうかと、ドキドキしながら発作が落ち着くのを待つ私と娘たち。しばらくは、放心状態になる。飼い主の心、飼い犬知らず。
昨日の夜、いつも娘たちの布団の上で寝ている犬が、廊下をバタバタ歩いているので、見に行くと、なにやら、臭い。爆睡している三女の布団の上に、ウンチがもりっとあり、次女の布団の端に、おしっこがジュワ~。と、今まで廊下を歩いていた犬が、バタンと音をたてて、伏せている。きたきたきたー。発作だ。あわてて、動かないように、身体を押さえて、発作が終わるのを待った。その間に、夫が布団にあるウンチを処理してくれていたが、汚れて臭くなった布団を前に、途方に暮れていた。夜中の3時。三女を起こして、夫と一緒に寝るように促したあと、私は、汚れた畳や布団を拭いて、消毒して、きれいにしたあと、寝る場所がないので、犬と一緒に、板の間で寝た。寒くて、眠れなかったが…。
そして、今日は朝から、2人分の布団と毛布の洗濯で、大忙し。犬は、のんびり寝ている。やれやれ。犬を育てるのも、人間を育てるのも、一緒。子育てが一段落したと思ったら、犬育てでバタバタ。人もいろいろあるけど、犬もいろいろある。生きてるんだものね。大事にしなきゃなぁ。と、寝ている犬を見ながら、ふと思う昼下がりであった。

コメント

  1. さっちー より:

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    大変な夜やったね~タツヤと二人で読んで笑っちゃいました。
    でも病気のこと知らなかったタツヤは心配していました。

    この写真グーやねみんなの騒ぎを知ってか知らずか
    のほほ~んと洗濯物を眺めているところが・・・

  2. 秩加 より:

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    ホンマにタイヘンでした!また、同じことが同じところで起きるかもしれないので、一緒に布団で寝かせることに躊躇しました。けど、娘たちはかまわないようなので、ポナはあったかい夜を変わらず過ごしております。工房でも、みんなにかわいがってもらって、幸せなやつです(^o^)丿

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