好きなことを、好きなだけ

10日の土曜日の午前クラスでは、金曜日に楽しんだシャボン玉の絵に取り組んでみました。
シャボン玉を作るというのは、子どもたちにとって意外に難しいのです。
息の吹き加減が、うまくいかず、シャボン玉にならずに、色水噴射になってしまいます。
そういえば、最近シャボン玉で遊んでいる子どもを見かけることって、あまりないなぁ。

なぎちゃん(年長)は、色水噴射を繰り返しながらも、時々できるシャボン玉にニコニコ。
何度も、いろんな色で楽しんでいました。
お兄ちゃんのこうちゃん(小3)は、いろんな丸い形ができていたので、「宇宙みたいやな」と言うと、「おれも、今そう思ってたんや。これが、海王星、冥王星…」と、説明してくれました。
よし君(小2)は、どうしても色水噴射になるので、そこで考えた彼は、ポタリと落ちた色水をストローで吹いて、花火のようにしていきました。とてもきれいな形が、あちこちにできていました。
ゆりちゃん(小2)も、色水噴射になることが多かったのですが、よし君のように吹き絵にしたり、シャボン玉ができると、大喜びで紙にのせていきました。

それが終わると、それぞれ好きな活動を開始。
絵が描きたいモードだったのは、なぎちゃん、こうちゃん、ゆりちゃん。

なぎちゃんは、家族の絵を描いていきました。
年とともに、なぎちゃんの描く人間の絵は、どんどん進化しています。
絵の真ん中には、網目模様の置き物があり、網目に沿ってとても丁寧に色を塗っていたので、ビックリ。「すごいなぁ」と言うと、「そう?」と急に年長さんのお姉ちゃんの顔で答えるので、またまたビックリ。子どもの成長は、早いです。

こうちゃんは、大きなカブトムシの絵を、ポスカでぐいぐい描いていきました。
構図もちゃんと考えて描いてあるので、バランスがいい感じ。
ためらいなく伸び伸びとした線を描くので、迫力満点です。
その後、「サメの絵も描きたい!」と、図鑑で形をしっかり確認しながら、墨の勢いのある線で描いていきました。
色も、本物の色にこだわりながら、丁寧に塗っていきました。さすがです。

ゆりちゃんは、虹のかわいい絵を描きました。
その後、「かんらんしゃが、作りたい!」と言うので、さっそく板の準備をしました。
工房展で見たももちゃんの作品を見て、作りたくなったようです。

自分で大きさを決めて、電動糸鋸で切っていきました。
土台もすぐに決まり、どんどん色も塗っていきました。
また、柱になる部分に穴をあけるのに、錐も使いました。道具の使い方も、うまいもんです。


よしくんは、からくりおもちゃに挑戦。
何もないと思った筒から、にぎやかな飾りが飛び出すからくり。何やら楽しそう。
さっそく本で作り方をチェックし、ホイル折り紙を、書いてある通りの㎝をはかって切り取り、じゃばら折りにしていきました。途中、何度も間違っていましたが、それでもくじけないところが、よしくん。
それは、それでなんとかいける、というふうに、前向きに取り組む姿を見て、うれしくなりました。


午後のクラスは、ゆうしくん(年長)だけだったので、広々と活動。
さっそく、シャボン玉の絵をすると、「おお〜」と何度も感動しながら、色水噴射を楽しんでいました。それが終わると、「ふねが作りたい!」。こちらも、工房展で見たかず君の作品を見て、創作意欲がかきたてられたよう。
大きな紙を船の形に折り、新聞紙を真剣に貼っていきました。
ある程度、紙が貼れると、もう色も塗っていました。
新聞紙が乾いてからの方がよかったけど、その気持ちよ〜くわかります。
納得のいく作業ができると、次は、段ボールで怪獣作りを始めていました。
どんどん作っていくパワーに、圧倒されっぱなしでした。

好きなことを、好きなだけ。
それができることがわかると、
子どもたちは安心して、思いっきり自分の表現を楽しんでいくことができます。
だから、どの顔も、いい顔です。

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