絵はいや

最近、「絵を描くのは、絶対にいや」と言う子が多いのです。
外から見ると、「アトリエに来ているのに、絵は描かないの?」と
思われるかもしれませんね。

理由は、
とにかく、疲れている。とか、
パレットを洗うのが面倒。とか、
絵の具を出すのは、だるい。とか、
絵より、やりたいことがある。とか、
学校の図工で、絵ばかり描いている。などなど。

子どもたちは、なんだかとても疲れています。
学校の課題、行事、塾、おけいこごと…。
だから、アトリエでは、自由に好きにしたいそうです。
なので、思いのまま気の向くまま
ずっと何やら必死で作り続けている職人が多く、おもしろい。
そこには、「疲れた」は、全く存在しないのが、不思議ですね。

来た時には、ため息ばかりで、
「疲れたー」としか言わない子が、
帰る時には、「もっとやりたい!」 と言って、ニコニコ帰っていく。
それでいいのですが、絵の楽しさも知ってほしいな、と常々思っていました。
学校で描く絵が、全てではないので。

絵を描いても、笑顔になれるよう、
最近、少々強引気味に、春の美味しい絵を描きはじめました。
すると、絵を描くことをかたくなに拒否し続けていた子どもたちが、
最初はいやいやながらも、最後には、
納得いく作品に仕上げていきました。

子どもたちには、どんどんいろんなことにチャレンジしていってほしいです。
いやだなって思うことも、ちょっとのがんばりで、世界が少し広がるから。

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