7月27日(土)
今日は、友だち家族に誘われて、パリ近郊にある「ミリィ・ラ・フォレ」という町へ。
フランスの詩人で、小説家で、劇作家で、評論家で、画家で、映画監督で、脚本家というジャン・コクトーが、晩年を過ごした町だそうです。
名前はうっすら聞いたことがあるけれど、よく知らない人でした。画家のモディリアーニやピカソとも交流があったとか。すごい時代に生きていたのね。『美女と野獣』(1946)の映画も、彼が作ったそうです。
ジャン・コクトーの家は、展示室になっていて、その人そのものがよくわかる味のあるユニークな線の絵が、たくさん展示されていました。
こういう、肩書きがいっぱいあるっていうところから、私のツボで、また、こういう絵は、大好きなのです。友だちも、知っていたのかなぁ。グルグル繰り返される映像が、これまた、ユニーク。
昔むかしの作品が好きなムスメにとって、この時代の人は、新しい人に入るのか、あまり興味を示しませんでした。
庭も、散策しました。庭といっても、すごく広くて、ちょっとした森の中を歩いているようでした。
お土産が売っているところでは、「これ、かわいい!」と、美女と野獣をモチーフにした絵が描いてある袋を見つけた時には、テンションが上がっていたムスメ。風景や街並みには、あまり感動することなく、淡々と歩き、「ん?」と立ち止まるところが、共通していた。今日は、犬をうんちさせる場所。こんなスペースは、まず日本には、ない。それと、すれ違う犬。庭で寝ている猫。
ムスメの感動のひだに触れるポイントが、少しずつわかってきました。私と似ているところも、あるね。
そこを出て、しばらく歩くと、サン・ブレーズ・デ・サンプル礼拝堂へ。ここは、コクトーが装飾を手がけた建物。ここに、眠っているという。
ここの装飾の絵が、これまた、私のツボでした。ステキすぎて、うっとり。猫の絵も、たまらない。
その上、礼拝堂の方の粋な計らいで、私たちが入ると、日本語によるガイダンスが、小さな礼拝堂に流れました。後で入って来られた観光客の人たちは、ちょっとびっくりされていました。フランス語でも英語でもなく、日本語だったので。
大満足で、礼拝堂を後にし、次は、ちょっと離れたところの森の中にある巨大な作品『ル・シクロップ』を観に行きました。私の好きな芸術家の一人であるニキ・ド・サンファルとその夫であるジャン・ティンゲリーとその仲間たちが作った、とてつもでかい作品である。
中にも入れちゃうのだ。本当は、電気で歯車が動いたりするそうだが、先日の雷で壊れて動かなかった。残念。でも、ちゃんと中に入って説明を聞くことができました。そして、ニキの作品を手で触れることができ、感無量!
あ~、なんという幸せ。まみちゃん、ありがとう~~~~!
パリに幸せ気分いっぱいで帰ってきて、さらに、友だちのだんなさんのお母さんちで、キッシュをごちそうになり、お腹いっぱい!胸いっぱい!
と、今回は、ムスメではなく、私が大はしゃぎの一日でした。
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