二人旅　その８

７月３１日（水）

今日は、ムスメの立てた計画で動く日。

機嫌よく、朝食を作り、トイレ掃除までしたムスメ。いいスタートです。「さて、今日は、アミちゃんに連れて行ってもらおう。バスも、どこで降りるか、確認してや」と言うと、ん？　返事がない。これまで、交通関係は、私がしてきたことなのだが、ここらで、今度、一人で来るかもしれない練習をしていかないと、と。でも、急にバトンを渡されると、不安になるのも当然かな。何か考えている様子。

バスの回数券がなくなったので、メトロで購入した後、出発！　行き先は、『ノートルダム寺院』。月曜日、諦めたキマイラを観るためです。ムスメは、このキマイラたちが、どうしても観たかったようです。長蛇の列で待つのは、昨日で鍛えられました。だから、どんな長蛇が待ち構えようと、平気です。へのかっぱ～　と、お気楽な母ちゃんの横に、眉間にしわを寄せて、乗ったバスが止まるバス停の地図を、無言でずっとにらみ続けているムスメ。乗り合わせた赤ちゃんたちのかわいさに、癒されつつ、ムスメには何も言うまい、と心に誓っていました。ノートルダム寺院の最寄りのバス停に着いた時、やっとムスメは口を開きました。「ここで、降りた方がいいよな」と。ピポピポピポ～ン！大正解！　記憶力、やっぱりいいね～。さすがだ。そして、ムスメの後ろを歩きました。そして、月曜日、すっと素通りしたノートルダム寺院横の入り口の長蛇の列の最後尾に並びました。ムスメは、「そんなに長くないなぁ」と、気長に待つ気持ちでいました。いいね～。約１時間ほど並んで、やっと入れると思った、その時、またもやここでも割り込みおばさん。ムスメは、怒った怒った。にらんで、カラダをぐいっと前にして、前に出て、押しのけた。気の弱い私は、えええええっと後ずさりをしていると、ムスメにぐいっと手を引っ張られた。割り込みおばさんは、「こいつは、あかん」と思ったのか、後ろに回った。すげ～。つえ～。こわ～い。わがムスメ。私は、「寺院で、せこいことしたら、バチ当たるよん、割り込みおばさん！」と、チラリと見て密かに思いつつ、ムスメに続いて、階段を上りました。キマイラがいるところに上がるには、２階でチケットを買わないといけないのです。そして、そこから、ずんずん階段を上って、たくさんキマイラたちがいるところにきました。

ムスメは、大はしゃぎで、バンバン写真を撮っていました。私も、この子たちに、会いたかったのです。２回、今まで来たけれど、３回目で、やっと会えました。二人で、「すごいな」「いいわ～」と、大絶賛。いっぱい写真が撮れたところで、屋上に案内してもらいました。その階段のきついこと。足がつりそうになりながら、細い階段を上りきったところに、素晴らしい景色が待っていました。天気もよく、絶好の撮影日和でした。なのに、私のカメラが突然フリーズ。おいおいおいおい、ここへ来て、フリーズかい！　と、怒りつつ、心地いい風に吹かれていると、あっという間に、「終わりです」のスタッフの合図に、思わず「え～～」。もうちょっと、いたかったな。渋々、階段を下りました。名残惜しいので、ゆっくりゆっくり。下で、ムスメに「遅いわ」と言われつつも、大満足の母ちゃんでした。

そして、アミツアーが、次に向かった先は、マリー・アントワネットが入っていた牢獄がある『コンシエルジュリ』。ちょっと薄暗く、不気味な雰囲気に、息を飲む。

でも、ムスメは、「わぁ、すごい」「おもしろいわ」と。親子でも、ちょっと、というか、かなり感覚が違う。ギロチンの歯まで、展示されているのを見た時には、「ひぃ～」とすぐに離れた母ちゃんの横で、「うわ、これかぁ」とマジマジと見て、写真撮影。やはり、こわい人だわ。マリー・アントワネットが実際にいた牢獄と再現された牢獄のところに来ると、まるで、あこがれの人に会えたかのように、うっとりと見ていました。

マリー・アントワネットの後ろ向きの人形に、「顔がみたいわ」「足は、どうなってんの？」と、覗き込むように、必死で見ていました。説明用の映像は、２種類あったが、二つともしっかり最後まで見入っていました。

帰りに、出口のところに置いてあった感想ノートにも、ちゃんと感想を書くムスメ。かなりの気に入りようでした。

さて、これにて、本日のアミツアーは、おしまい。「どうする？」とムスメが言うので、帰り道がてらぶらぶらっと、お店を見て歩くことにしました。買い物が大好きなムスメは、目が輝いていました。ちょうど、靴屋で、セールをしていて、ムスメお気に入りの柄のサンダルが、とても安くであったので、即購入。上機嫌で、またぶらぶら。今度は、私がいい感じのサンダルを発見。買っちゃいました～

スーパーで、パンを買って帰り、早々にご飯。

満足そうなムスメは、あっという間にご就寝！

明日は、なんと５時起きです。