二人旅 その10

8月2日(金)

はい! 今日は、別行動の日です!

浅い眠りから覚めて、ボーッとしながら洗濯をしていると、清々しく起きてきたムスメは、自分でお弁当を作った後、念入りなお化粧は欠かせません。思春期ですから。9時頃には、出発しました。いつもは、まだぼんやりしている時間なのに。やる気満々。母ちゃんは、「バッグは、こっちに持つんやで。パスポート、すられたら、えらいことになるからな。大丈夫か」と、家にいると、夫に「しーーーーーーっ」と注意されるだろう言葉を、次から次へと、言ってしまう。「大丈夫やって。はいはいはい」と、あしらわれつつ、さっさと身支度を整え、さっそうと出て行きました。こっちの美術館は、18才以下であれば、だれでも入場無料。そのため、外国人の場合は、パスポート提示が必要になるのです。大事なパスポートを持って出るとなると、余計に心配になります。言葉も通じず、どこかへ、連れて行かれたら…なんて悪いことばかり考えてしまって、だめですね。

一方、私はというと、こちらへ来て、ボーボーに伸びた髪の毛がうっとうしくなり、ムスメの「切ったら、いいやん」という言葉に後押しされて、カットをすることに。パリで髪を切った、なんて言うと、かっこいいかも、なんてね。でも、私の髪の毛は、美容師泣かせと言われた四重苦。「硬い」「多い」「太い」に加え、「きついクセ」。たくさんの美容師さんを泣かせてきました。ごめんなさいです。今回、お願いしたのは、パリへ来て12年のフリーの美容師さん。借りているアパートの方が、いつもカットをお願いしているを方です。私の髪を見て、クセを理解し、潔くざくざく切る、切る、切る。ためらいのないハサミさばきに、プロを感じました。韓国の人気俳優さんも、切っておられるとか。納得です。切った髪の毛の量に、驚きつつ、本当にさっぱりしました。感謝感激です。

身も心も軽くなって、向かった先は、画材スーパー。

$Merci!

これまた、私のツボでした。絵の具の種類の多さといい、紙の安さといい、もう、鼻血ものです。一日中いたくなる所でした。京都に、こんな店があったら、毎日通うでしょう。そこで、あれこれ物色しながら、いろいろ買いました。レジのお兄ちゃんが、なんちゃらかんちゃら、とフランス語で言うので、首をかしげていると、中学英語で言い直してくれました。すごいなぁ。こっちの人は、だいたい英語もいけるもんね。英語を訳すと、「アイスクリーム、欲しい?」だった。なんと、簡単にしてくれた英語。私にもわかりました。思わず、「イエス!!!」と言うと、レジの横にあるスタッフ用の冷蔵庫から、アイスを出してきて、くれたのです。いや~、うれしいね。「メルシ~!」と笑顔で店を出ました。って、私、いくつに見えたのかな。ま、いいか。

$Merci!

食材を買い、ルンルンで帰宅。
その後、予定通り、19時にムスメは帰宅。ホーーーーーーーーーーーーーーーっ。

ムスメは、朝、家を出てから、バスには乗らず、ルーブル美術館をめざし、テクテク歩いたそうです。そして、美術館で、ミイラに感動し、ノートルダム寺院周辺の雑貨店やアクセサリー屋さんを、ウロウロしていたようです。その後、また、道に迷いつつ、アパートの最寄りのバス停に停まるバスの番号を探して、道を確認しながら歩いて帰ってきました。

感動のミイラは、こちら。

$Merci!

いや~、やっぱりこわいわ。
親子でも、こんなに感動ポイントが違うのね。

他には、

窓がきれい!
$Merci!

美しい!
$Merci!

かわいい!
$Merci!

おもしろい!
$Merci!

ミイラ!
$Merci!

短い感想すぎて、わろたwwww

ムスメは、実に、いい顔をしていました。

末っ子のため、甘えたで、強情で、気が強そうに見えて、一人やったらあかんたれやろうなって、思ってたけれど、やるやん。

こうやって、親の手から離れていくのね。

母ちゃんはさみしいけど、うれしいよ。

と、ご飯を食べながら聞くムスメの話に、しみじみ思っておりました。

$Merci!

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