うれしいな

昨日、小さい頃からアトリエに来てくれていた高校1年生が、フェルトで作る小さなケーキが作りたいと、アトリエに来てくれました。
一生懸命たくさんの小さな型紙を作り、それをフェルトに貼って切り、チクチクと縫っていきます。今の小学生が見たら、作りたいけど、作れない細かい作業が続きます。アトリエに来てくれていた当時のまま、とても楽しそうにコツコツ取り組む姿を見ると、うれしくてたまりませんでした。

子どもたちにとって、「ちょっと行ってみようかな」「アトリエで作りたいな」と、ふと思い出して気軽に来てくれる場所。楽しく表現したくなる場所。自分が自分でいられる居場所。そんな風にアトリエを、大きくなった子どもたちも、使っていってくれたらいいな、と彼女を見ているつくづく思います。

アトリエを立ち上げて13年。パソコン、ゲーム機、スマホの普及により、子どもたちを取り巻く環境もずいぶんと変わりました。その変化が、子どもたちの精神的な成長に与える影響が大きいことを感じずにはいられない日々。その中で、心が躍るような笑顔がはじけるような体験が、もの作りや絵を描くことを通して、少しずつでもできることを願い、続けてきました。

高校生の彼女がいた世代は、毎回絵の具にまみれ、カラダ全体で表現を楽しんでいました。
自分で表現する喜びを自信につなげていける、とっておきの秘密基地のようなところ…
そうであった原点のアトリエ。
根っこの部分は変わっていないのだが、年月を経て、子どもたちが取り組みたい内容も、どんどん変化してきています。

さて、今年14年目を迎えるにあたって、原点からの進化版アトリエになるよう、がんばりたいと思います。

一生懸命取り組む楽しさの空気をアトリエに残していってくれた彼女に、感謝です。
また、来てね~

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