違うんだけど…。

オットが、日曜日、「買いたいものがあるんだけど」と言ったのので、
一緒に出かけた。
「ここらへんなんやけど」と、さがして、見つけた店は、
花屋だった。
「花でも、育てんの?」と聞くと、
「わぁ、あったあった!」と、オットの見つめる先には、苔のじゅうたん。
そう。オットが買いたかったのは、苔。

店員さんに、「これ、売ってもらえるんですか?」と、うれしそうに聞く、オット。
「はい」と、即答の店員さん。
「どれくらい、しましょ」と、なんだか、お肉やさんみたい。
「これぐらい」と指で、オットが15センチ四方を指差すと、それを取って、お皿にのっけてくれた。
「これを載せる台も、買っとこう!」と、台も買って、
ケーキを入れるような袋に入れてもらった。
どこからも見ても、ケーキだけど、中身は、苔。

「うらやましがるやろな~」と、次女に見せびらかすつもりのオットは、うきうきと、
ケーキ、いや、苔を、そーっと持って、そーっと、帰った。

「ほら、すごいやろ」と、見せると、次女は、
「………。う、うん。すごいな」と、勢いに圧倒されていた。

そして、翌朝…。
どこからか、採ってきた小枝を苔にさし、霧吹きをしていた。
と…。
ん、なんだか、いいにおい。
霧吹きは、霧吹きではなかった。
「それ、服の消臭剤!」と、言うも遅し。
たっぷりふりかかり、
すばらしくフローラルな香りの苔に仕上がっていた。
「えええええええ、どうしよう!」と、焦るオット。

本当の水の霧吹きで、気持ちだけ消臭剤を薄め、
あとは、「なんとか、助かりますように」と、祈るしかなかった。

そして、今日。
あれから、4日。
少し、茶色がかっているのが、気になる。

{3E2D4CC6-C0FE-4C0E-9869-2BB5C80BC8A7:01}

「大丈夫かな」
心配しつつ、オットは、富山に出張へ。

無事でありますように。
と、横目で、フローラルな香りの苔を見ながら、
繊細とはほど遠い、ずっしり感満載の大量のドングリを育てるワタシ。
気持ちよく、じゃんじゃん水をかけてあげる毎日。

{A8410D91-D029-4B6F-81C2-3126369C0F02:01}

性格の違いが、
こういう所にも出るんだな。
フーフ歴27年。
まだまだ、日々、おもしろくっておかしくって、笑っちゃいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました