モノクロの世界

「先生、金髪にしたん?」

突然の電話から、興奮気味の声が聞こえた。

声の主は、小学生の頃から見ていた子のお母さん。

その見ていた子は、今は、パティシエになるために、

専門学校で頑張って勉強している、とっても真面目なお兄さん。

お母さんとは、よく話をしてきた。

久しぶりに会おうということになって、

次の日に、ランチを一緒にしたのだ。

長い間、会ってなかったので、二人で喋る喋る。

子供のこと、家族のこと、学校のこと、色々どんどん話が広がる。

そして、気になっていたという金髪話に、

何か家であったのかと思っていた彼女は、

ちょっと、拍子抜けのようではあった。

例えば、離婚とかー、彼氏ができたとかー…

んなわけ、アルカイ〜

てことで、その彼女の髪も、以前からとっても明るい金髪に近い色だったので、

この先、伸びていくワタシの金髪を、どうしていくべかと悩んでいたので、

相談してみた。

すると、彼女は、すご〜いヘアデザイナーに切ってもらってるとか、

頻繁に染めにいくため、若い美容師を、自分の思うような色に染めれる腕になるよう、

育てた、とか。

すごい、髪の毛へのこだわりに感動。

しかも、小さい頃から、絵画教室にも、華道教室にも通っていたので、色に対するこだわりも、すごい。

その人に合う色も、わかる、という話を聞いて、

なんだか、ワクワクする自分がいた。

ワタシは、もともと、何を着せても似合わないと言われて育ったので、色に対するこだわりはなかった。な〜んでもよかったのである。だから、無難な、白、黒を着たり、頂き物をありがたく着ていた。

まさしく、モノクロの世界で生きてきたような。

色かぁ。

絵を描くときに、いろんな色を使うのは好きだけど、

感覚だけで、知識は低い。

とたんに、色に対する興味が、ムクムクと出てきたのだ。

周りの色が、急に気になり始めた。

しかも、自分に合う色って?

あるのか〜?

via おさんぽうさぎ
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