その先へ

いつも落ち着かない日々を送っているが、

10月は、特に落ち着かなかった。

11月1日に、渡仏する次女を横で見ながら、

何もできないけれど、

一番不安であろう本人以上に

不必要なそわそわ感を醸し出していた。

何も手につかない。

気もそぞろ。

口から出てくる言葉は、

「大丈夫?」のみ。

次第に、ムスメも無口になり、

出発3日前には、

部屋に閉じこもって、

最後の荷物詰めやら、

持っていく書類の確認に追われていた。

 

そして、11月のスタートともに、

ムスメは、旅立った。

旅立ちの日、空港に向かう迎えのタクシーが、

見送り、手を振る私たちの前で、

車よけのポールに当たって、ボコった時には、

ヒエ〜〜〜〜っと、夫婦で青ざめた。

ムスメは、無事にフランスにたどり着くだろうかと。

でも、そんな心配をよそに、

ヘルシンキでの飛行機の乗り換えリミット1時間も、

難なくやってのけ、予定通りフランスに着いた時には、

もう、臓器も全て地に堕ちるのではないかと言うぐらい、

これ以上ない全身の力が抜けた。

今は、機嫌よく、パリで生活をスタートさせている。

今の時代、どこにいても、

LINEでやりとりが気軽にできるのが、

心配性のワタシにとっては、

何より心強い。

 

ワーキングホリデーで、一年はフランスにいる。

何を吸収してくるのか、

楽しみでならない。

 

正面の建物が、ムスメの今の滞在先

 

 

今や、唯一の同居人となった、オットはというと、

専門学校の夜間部で和食を学びたい、と職場で言えば、

上司に、今の仕事を辞めて、四女と店をするのではないか、と疑われ反対された。

仕方なく、通信教育で日本料理を学び始めた。

なぜ、料理をしたがったかと言うと、

今の職場の食材を使って、

外へのアピールが、様々な場所でできれば、と考えてのことだった。

今年の6月にパリに行った時に、

おにぎりを作って提供したが、

その経験から、もっともっと、世界に誇れる食材があるので、

それを知らせたい、と思ったようだ。

にしても、四女と店を開くとか、100パーセント考えられない。

四女が聞いたら、「ムリ〜」と、かなりウケると思う。

おもしろい疑われかたをしたものだ。

同じくして和太鼓も習い始めた。

今まで、わが教室の「こども工房」で、

子どもたちの表現としての場を提供したことがある和太鼓だが、

今度は、自分がプレイしたくなったそうだ。

どんどん、新しい自分を開拓していく姿は、

見ていて飽きない。

おかげで、ワタシの毎日は刺激的なのである。

 

ワタシは、

いつも、一緒。

子どもたちに遊んでもらいつつ、

笑顔のタネまき活動に、

日々、コツコツコツコツ…である。

 

でも、オットを見ていると、

ワタシも、始めなきゃ、と思う。

して、何を…

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