ボタンホールの向こう側

朝、服を着る。

ボタンを、ボタンホールに通す。

この行為ができた時、

両親は、どんな風に喜んだだろう。

 

小さな指が、

何度も力を入れながらも、

うまく入らない。

両手の指を使って、

やっと通った瞬間、

今まで見えていた世界が、

広がる。

 

そういうのを繰り返し、

人は大きくなる。

 

 

ボタンが、

自分でできた時のように、

自分の力で、

世界を広げたい。

そして、

自分を

誰かを

笑顔にしたいな。

 

 

 

と、

ふと、思う朝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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