海外で買ってくるものといえば、
オットは、チーズやらハムやら、
もらって嬉しい食品関係を選ぶから、
ムスメたちは、安心して、おみやげを楽しみにしている。
食べることが好きなオットは、
こういうのを選ぶのがうまいのだ。
一方、食に興味のないワタシが買ってくるものは、
ヒトには、喜んでもらえない、ということを、
去年だったか、一昨年だったかに知った。
どこに行っても、
自分が好きなおもちゃや雑貨を、
様々な店に行っては、ちまちまと買う。
しかも、安くて小さなものたち。
自分が好きだから、みんなも好きかな、という勘違い。
「おみやげ、いっぱいあるし、自分で好きなん選んでいいよ」と、
ムスメたちを呼んで、
目の前に、ドサドサドサっと、スーツケースから出してきたお土産たちを広げた。
「わぁ、すごい!」と、
みんな喜んで、選んでいたけれど、
それは、どうやら、ワタシに、気をつかって、喜んでいるふりをしてくれていたよう。
あとにわかったこと。
見たら、どれも、えっ、おもちゃ? これ何に使う?と思うものばかりだった、そうだ。
それを知って、
結局、
おみやげなるもの、
自分の価値観の押し付けなのか〜、
と、一人反省しつつ、
ワタシにとって、難しすぎる課題なので、
旅のおみやげは、オットに任せるか、相談することにしている。
昨年、フランスに行った時には、
せっかくここまで来たしな〜、
と、ワタシは、わが工房の子たちにと、シャープペンシルを買ってみた。
日本の子にとっては、
100均で、手軽に買えるような品物でもある。
反応を見つつ、
やっぱり、おみやげは難しい、と思ったのだった。
今回もやはり、ほぼ、こんなんいる?
というものばかりに目がいく。
自分のものとして買ったものといえば、
蚤の市で、ピンバッチ4個に、
手作りピアス一個。
あとは、小さなパレットに持ち運び用の筆洗。
使った金額、トータル15ユーロほど。
ショボ。
今回の旅で一緒だった一人は、
どこそこのチーズは、美味しいし、とか、
あのブランドは、ロゴが小さくて、いい感じやし〜、とか、
食べ物から、ブランド物まで、本当にすごく物知りで、
ワタシの知っていることなんて、一口で飲み込む勢いの、
すごい情報量で、
聞くこと全てが、カルチャーショックで、新鮮だった。
だからというか、彼女は、パリの高級デパートでも、
結構買ったようである。
きっと、お土産も、喜ばれるものばかりだっただろうことは、
容易に想像できる。
「どこで、免税申請するんやろ〜」と、空港でキョロキョロする彼女。
免税申請か〜。
ワタシは、したことがないぞ。
今回、スイスで、「これ、いいやん!」と、
久しぶりに、「あげちゃうお土産にしたい!」思って、
買ったのは、口からストローが出たカエルのコップ。
1歳の孫に、と思って、ワクワクしながら、
「おみやげ〜」と渡したのだが、
「コワコワ」と言って、逃げる始末。
ふむ。
これは、年齢問わず、ワタシの選ぶものは、
ワタシしか喜ばないようである。
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