第2弾青春旅は、高知へ。
今回は、オットが、四国に行きたい!と言って、
その中でも、行きたかったのが、高知。
前回同様、始発で行けば、16時ごろに高知駅に着く。
ゆらりゆられて、10時間。
わたしたちには、全く問題ない時間だった。
乗り換えの駅のたびに、
駅のスタンプを押すのも楽しみの一つだった。
阿波池田駅では、乗り換えで1時間待ち。
下車して、少し駅周辺を歩いてみる。
ゆったりとした空気が流れるが、
やたら暑い。
でも、汗ふきふき、足は止めない二人。
ふと、オットが虹を見つける。
いいね〜 こういうの。
数日前の天気予報では、ほぼ雨だったのに、
全く降らない。
どんどん晴れていく。
そう、ワタシは、自他共に認める晴れ女。
なので、どんなに日焼け止めを塗っても、
汗で流れ尽くし、思いっきり、日焼けしていくのである。
予定通り、高知に着くと、
ホテルにチェックインして、
近くのスーパーに、夕食を買いに行く。
高知といったら、かつお!
偏食王のワタシの中で、珍しくポイントの高い位置にいるカツオのタタキ。
スーパーでは、京都では見ないほどの量のカツオの刺身やらタタキやらが並んでいた。
さすが、ご当地である。
そして、日本酒。『美丈夫』を買ってみた。
その中でも、お手頃価格のランクのものしか買わないが、
これが、もう、ホント、ベリーベリーGood!
カツオのタタキと日本酒。
これ、もう。正義!
他にも、いろいろ食材を買っていたが、
ワタシは、もう日本酒飲みまくりで、
すぐに、爆睡してしまった。
翌朝、前日に買っておいたパンを食べた後、
それぞれが行きたい場所へ順番に行くことに。
レンタカーも借りていた。
と、オットが、支度をしながら、
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」と叫ぶので、
飛び上がった。
「なにごと?」と、びっくりして聞くと、
「免許証、忘れた…」
「チ〜ン」
はい、ワタシの思いっきりノロノロ運転での移動決定!
日頃、オットは運転しないので、
高知への出発前に、運転に慣れとこう、と、
車で買い物に出かけたりして、
久しぶりの運転で張り切って練習していたのに。
ざ〜んねん。
ワタシが行きたいところは、香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム。
やなせたかしさんの故郷が高知で、そこにあるという美術館に行ってみたくなったのだ。
オットが行きたがっていたところは、
弘法大師が修行した洞窟で、ここで開眼し、「空海」という法名を得たと言われている場所、『御厨人窟(みくろど)』。
これが、なかなか遠い。
室戸岬の方である。
高知駅から、アンパンマンミュージアムは、27km。そこから、御厨人窟へは、83km。
ワタシが、いつも運転する距離からすると、
ベラボーに遠い。
ま、なんとかなるでしょ、と日産マーチで、レッツゴー。
まずは、アンパンマンミュージアム。
アンパンマンといえば、幼児の頃には、誰しもが好きになるというキャラクターだが、
誕生秘話や、自筆のラフなどが展示されていて、
こんなに、じっくりとアンパンマンを観るということがなかったので、
「へ〜、そうなんや」と、どれもが新鮮で、絵を見ながら、妙にワクワクしていた。
四人姉妹たちが、触れ合っていた頃のことも思い出し、
なんだか、とっても愛おしく感じる空間だった。
子連ればかりで、子どもたちがはしゃいでいる中、じいじとばあばが二人で、スタンプラリーをしながらはしゃぐ。
「このスタンプ、どこにあった?」
「あっちに、しょくぱんまん、あったで」
すると、着ぐるみアンパンマン登場。
親子で、「わぁ〜」となって、一気に集まってきた。
順番に、写真タイム。長蛇の列ができていた。
一通り、落ち着いたところで、ばあば参上。
しっかり、ポーズを決めた。りょうちゃん(孫)に見せよっと。
一通り、遊んだ後、
いよいよ、室戸岬へ。
車内で、昼食。ワタシは、アンパンをかじりながら運転。
助手席で、寿司を食うオット。
なかなか、笑ける光景だ。
アンパンマンミュージアムからの道順を、グーグルマップに頼る。
と、以前信楽で、とんでもないひっそりした山道を案内してくれて、怯えた二人だったが、
今回も、とんでも道に案内してくれた。
どう見ても、ここ、車通る?という畑の一本道だったり、
ビニールハウスが並ぶ間をすり抜けていく、思いっきりその住人しか使わない道だったり、
すれ違えない細い道だったり、
「怖い怖い、これホンマ合ってる?」しか、口から出なかった。
で、最終、なんか、狐につままれる感じで、ちゃんと、到着。
これで、また、今回グーグルマップ恐怖症再発してしまった。
車とグーグル先生…
ワタシには、恐怖でしかない。
気を取り直して、
はるばる室戸岬までやってきたのだから、
ゆっくり楽しもう、と二人で意気込み、
御厨人窟へ。
受付で、オットが聞く。
「中に入って、どれくらい観るのに時間がかかりますか」
「すぐですよ」
と、言われ、え?
落石の危険もあるので、
ヘルメット着用で、中に入ってみる。
洞窟は、二つあり、
修行していた所と、住居。
住居は、奥が広くなっていた。
入ると、真っ暗だが、外の明かりでなんとか見える。
大きく広がった穴という感じ。
修行場は、それより、もっと狭く、小さな穴。
確かに、入って、観て終わる。
ものの数分で、終わってしまう。
観るだけならば。
オットは、弘法大師と誕生日が一緒なので、
ずっと、一方的に縁を感じていて、生きてきた人。
今回、何か、思うことがあったのか、感じることがあったのか、はたまた、呼ばれたのか、
この地を目指した。
なので、何度も、洞窟を出たり入ったりして、
全身で、漂っているものを感じようとしていた。
受付のおばさんにも話しかけ、石碑に書いてある歌を、紙に書いてもらい、
談笑しながら仲良くなっていた。
空と海。
確かに、空海は、そこに存在していた。
なんだろう。
足元から、来る風が、止まらなかった。
汗で髪の毛が、やたらと顔に張り付き、
前が見えにくい。
しかも、足元のザワザワで、宙に浮いているような気分だった。
周辺も散策して、
マグマからできたという黒い岩たちに、
自然の脅威を感じつつも、
こういう所に、
なんだか無性に住みたくなったのだ。
不思議な所だ。
そして、また、御厨人窟に戻り、
また、出たり入ったりして、
オットの気がすむまで、滞在した。
そして、そこから、桂浜まで向かう予定だったが、
ワタシの運転では、レンタカー屋さんの閉店時間には間に合わないということで、
一気に、高知に帰ることにした。
なんとか、きっちりと車を返すことができ、
ほっ。
ユーチューブで、散々美味しい店やら、メニューやらを見ていたけれど、
結局、その夜も、スーパーで買い物。
前日とは違って、観光案内所の方に、地元で美味しい食材が売っているスーパーを聞いていたので、
そこで、買ったものを食すことに。
やはり、地元住人オススメだけあって、かなり美味しい。
これから、地元の方に、聞くことにしようと、二人で話をしながら、
あらゆるカツオを堪能した。
そして、1日の運転疲れから、
お酒も程よくまわり、
またまた、コテンと、知らぬ間に爆睡したのだった。
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