ダークだよ

金曜日に、自分が好きかどうか、ということをムスメに聞かれ、

「嫌いやな」と、答える。

それが、オットとムスメに火をつけた。

嫌い、てどういうこと。

自分が好きなところ、10こ挙げてみて、とムスメが言う。

はて、困った。

10こ、て。

ひとつも言えない。

いつもは、自分を好きな子になってね〜、なんて言っているのに。

 

それは、おかしい、とオットとムスメ。

自分が好きでもない人が、人のためにいろいろ考えてやってるなんて、

おかしい。

全部、嘘やん。と。

 

二日間、そういうやり取りが、

続いた。

 

 

自分に向き合えていない、と、二人に突っ込まれる。

フランスやドイツやらに、さんざん、一人で旅してきたのに、

なんの収穫もないやん。がっかり。と。

 

ほぅら、どんどん突っ込まれる。

成長してないとこ。

やれていないこと。

あかんとこ。

 

何より、自分が好きになってないとこ。

 

二人は、自分が好きなとこ、どんどん言える。

 

けど、ワタシは、言えない。

考えろ。

逃げてる。

自分と向き合ってない証拠。と、二人に言われると、

そうだな、と思う。

けど、そう言うことで、壁を作っている、

防御態勢に入ったと、すぐさま、突っ込まれる。

 

どんどん、矢継ぎ早に言われる言葉に、

思考がついていかない。

そう言えば言うほど、

ほんまは、わかってるのに、

ふりをしていると言われると、

そうかな〜、と返す。

すると、ほら、また、逃げた、とか壁作った、とか

返される。

 

そんなピンポン球のようなやり取りは、

全くもって、

最初から、思考停止しているのは、確か。

 

自分のことを好きでない母は、

ムスメたちからしたら、嫌やわ、と言われる。

ワタシは、ムスメたちが、自分で自分のことを嫌いだと言ったら、いやだけど、

ムスメたちが、ワタシがワタシのこと嫌いだというのは、いやだというのが、正直、わからない。

この、わからない、思い至らない、という言葉は、

どうやら、ムスメもオットも、イライラするようで、

ほら、それ言ったら、あかんて、となる。

 

 

自分のことはさておいて、

人のためにすることが、100%だったことを、

自分のことを、そろそろ考えてほしい、という二人の気持ちは、

痛いほどわかる。

けど、なんか〜、と言ってしまうところが、

結局、な〜んにも考えてない。わかってない、のである。

 

 

さ〜て〜

自分のこと!

ずっと、そう言ってきたんだけど、

フェイクだったのかな。

根深いいろんなことがあることは、否めないが、

ムスメが、オットも破れなかったワタシの分厚い殻を、

破ろうとしているのは、わかる。

そう思っていることも、ムスメには、お見通しで、

客観的に見ていることを、また、突っ込まれる。

 

 

ワタシの殻は、かなり分厚い。

そして、かなり、ダークだ。

 

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