長女からのSOS連絡が入る。
目にヘルペスが出て、バンバンに腫れて、見えにくいので、
来て、子どもを見て欲しい、と。
それは大変。
現場に急行である。
おうち時間を過ごして、2ヶ月ぶり。
元気もりもりの2歳児は、今流行のテレビキャラクターの剣やら、
変身グッズを装着して、走り回っている。
その横で、8ヶ月の妹が、ずりずりハイハイで、すごい勢いで動き回っている。
いつもは、ライン電話で、画面越しの様子だったが、
こりゃ、大変。
保育園のお休み要請で、ずっと家にいる孫1号は、
パワーがありあまっている。
ワタシの顔を見るなり、
お散歩行こう!と手をひく。
炎天下の中のお散歩。
日常にはないことなので、
お〜、いきなりハードではないか。と、
手を引っ張られるまま、散歩に出る。
行き先は、2歳児に任せた。
すると、いつも行く道なのか、ずんずん進んでいく。
「パパと」という言葉は聞き取れたので、
パパと行くコースのよう。
私道のような細い道を通って、きつい坂道を下ると、大通りに出た。
「りょうちゃん、知ってるの?」と聞くと、
「餃子」と言う。
おお、確かに餃子の王将がある。
どっちに行くの?と聞くと、こっち、と指をさすので、そっちに向かう。
すると、通っている保育園に通じる道。
お寺があるので、そこに入っていく。
六角地蔵堂というところで、足が止まる孫。
中におられる地蔵菩薩像を、じっと見ている。
こんにちはって、お辞儀しとこか、と言うと、お辞儀する。
その後、回れ右をして、帰る。
とちゅう、抱っこしてくれと言うので、
上りの坂道を、抱っこ。これは、きつい。
が、最近は、少し運動しているので、
思った以上に、動ける体に、一人感動していた。
帰って、お昼ご飯を食べると、
また、散歩に出ようとせがむ孫。
ちょ、ちょっと、休憩な〜、と言うと、
今度は、ちーねぇのお家行く、と言い始める。
え?
と、長女と顔を見合わせる。
そういう展開は、予想していなかった。
ママ、行かないよ。と言っても、
りょうちゃん、行く。と言ってきかない。
長女も、疲れから目にきているのを思うと、
これは、孫1号だけでも連れて帰ったほうがいいかも、とワタシも思い始め、
じゃぁ、行くか!
と、連れて帰ってきた。
仕事に行っているオットと次女は、
孫1号の、突然の訪問に、
びっくり。
孫2号誕生の時には、一人でお泊まりしたが、
あれから8ヶ月、いろいろわかってきている2歳児は、
一人で、お泊まりできるかどうか不安だったが、
そんな不安をよそに、
ご飯もしっかり食べ、
オットとお風呂にも入り、
次女に絵本を読んでもらったり、歯磨きしてもらったりして、
超ご機嫌だった。
夜は、あっさり爆睡。
翌朝は、6時前に起床。
起こされたオットは、早朝の散歩に。
公園まで行き、ボール蹴りをしたくなったようで、
戻ってきて、ボールを持って、再び公園へ。
6時台に、なかなか、すごい散歩である。
そのあと、もりもり朝食を食べ、
洗濯を干すのを手伝ったり、
掃除機をかけたり。
そのあとは、工房タイム。
みんないないね〜、と言う。
そう言えば、前に、教室をしている時にいた孫は、
去年の9月に、
工房に来てくれている、お姉ちゃん、お兄ちゃんと、
一緒に絵を描いたり、本を読んだりしていた。
それを、覚えていたようだ。
「オッケー、て、ちーねぇゆった」
「りょうちゃん、ほんよんでいいよ、てゆった」
と言うのだ。
びっくりだ。その時の言葉を覚えていた。
子どもの記憶って、どうなってるんだろう。
すごいなぁ。
今回は、ひとり。
描く絵も、作るものも変わってきた。
この時期の成長は、はかり知れない。
「うーかんかん作る」と言い、
粘土で作った形に、赤を選び、塗っていた。
タイヤと思われるものは、黒。
よく見ているんだなぁ。
絵の雰囲気も変わってきた。
おもしろい。
そして、ひとこと。
「りょうちゃん、帰らない」
出ました。
言うよね。やっぱり。
昼食は、オットの部屋の方にあるベランダで、
食べたがったので、
かなりの風が吹いていたが、
一緒に食べた。
暴風の中の食事って、ワタシも初体験だ。
片付けていると、
「さっ、帰ろっか」と孫。
そうきたか。
そうなると、待ったはきかない。
慌てて、帰る用意をして、
車で送っていった。
長女の目の腫れも、
少し落ち着いていたので、
よかったよかった。
パパも帰ってきたので、
そろそろ、と、帰り支度を始めると、
「行こっか」と、孫。
????????
送ってきたんだけど。
さぁ、そう言い始めるときかない。
さっさと、ワタシの車のチャイルドシートに乗り込んだ。
やれやれ〜と、
また、連れて帰ることに。
仕事から帰ってきたオットは、
そうなると思ったわ〜。と。
なかなか手強い2歳児。
晩ご飯作りを手伝いたがるので、
豆腐を切らせたり、
玉ねぎむかせたり。
次女は、洗濯物をたたませたり。
こんなことが、楽しくて仕方ないようで、
できたできた、と手をたたいている。
晩ご飯は、大人と同じ量を、しっかり食べて、
ごちそうさま、と手を合わせた途端、
「りょうちゃん、おうち帰る」と、泣き始める。
ありゃりゃ。
実は、晩ご飯の途中に、ママとパパの電話があったので、
急に恋しくなったようだ。
そうなると、
何をしても言ってもだめで、
「りょうちゃん、おうち〜」と泣く。
結局、パパにお迎えに来てもらうことに。
待っている間、
それはそれは、じっと、待てをさせられたワンちゃんのようで、
耐えていた。
ときどき、待てなくて、
さぁ、行こうかと、ワタシを外に連れて行こうとする。
外は真っ暗やし、と言うと、
仕方なく、また、マテの姿勢。
そして、
パパが来ると、慌てる慌てる。
夜8時半、あっという間に、帰っていった。
残されたワタシたち。
なんだかなぁ〜と。
急に、あのドタバタとした忙しさから、
急に開放されてしまい、
普段の生活に戻っただけなのだが、
動こうとしていたカラダと心のバランスがとれなくて、
なんとも言えない感じがあとをひく。
2歳児、やってくれるよ。
かわいすぎるではないか。
今度は、何して遊ぼうか。
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