はじまりの音

久しぶりに、自転車に乗って、四条まで出かけた。

目的は、油絵の具を買うため。

鮮やかな色が欲しかったのだ。

蛍光色系。

 

店について、

あちこち見るのは、大好きだ。

小さい頃から、

文房具屋や雑貨屋で、1時間以上

あれこれ商品を見て、ウロウロするのが、楽しみだった。

大学生になって、初めて、画材屋という存在を知り、

こんなにも、ワタシをワクワクさせるお店があるのかと、

衝撃を受けた。

それ以来、画材屋さんは、ワタシの生活になくてはならないものになる。

 

で、問題の油絵の具。

大学時代は、一本の値段が高くて、そんなに買えないので、

セットの箱のものを、チマチマ使ったり、

教授から、使わない絵の具をもらったりした。

大学を卒業してから、油絵より、

すぐに乾くアクリル絵の具で描く方が、多くなった。

久々に、油絵の具のバラ売りコーナーを見た。

これこれ、この色。

と思って、数本選んだ。

いつもなら、そのままレジに行く。

しかし、だ。

今回は、値段を見てみようと思った。

バラ売り絵の具の場合、価格表が貼ってあり、

色によって価格が違う。

これが面倒で、いつもは価格を見ない。

いるものは、いる、という、ワタシの買い物方程式。

でも、昨日は違った。

わが工房も休業中のため、収入が全くない状態。

なので、そんなにバンバン買えないということは、

価格を見ずに買うワタシにもわかる。

欲しかった40mlサイズの絵の具は、税抜き1540円。

小さいサイズでも、1000円ほどする。

た、高い。

メーカー違いで、並んでいるので、価格を比較。

似たり寄ったり。

で、わが工房で、以前、油絵体験をしたい子たちに、

油絵をしてもらったことがあり、

その時に、使っていた見慣れたブランドの油絵の具のバラがあった。

いろんなものを買った中に、その12色セットぐらいの箱を入れていた。

きっと、買った当時、合計金額が高かったのだろうだが、

今日の買い物は高くついたなぁ、で終わってしまうワタシの買い物方程式。

安物だろうから、こっちにしようかな、と思ったら、とんでもなかった。

1本、小さい20mlで、普通に2000円以上…

え?

そんなに高かったの?

びっくり。

どうりで、発色がよくて、日本のメーカーとは、

どこか違う感じ、フランス製。

しかも、よくよく帰ってから調べたら、フランスの有名な画家たちが使っていたとあった。

工房の子たちは、

その絵の具をたっぷり出して、たっぷり使っていたというわけだ。

すごいじゃないか。

すごいぞ、工房。

小学生で、高級絵の具を使っていたとは。

と、

今になって、気付く。

 

価格を知ってしまい、

蛍光色は、しょぼく、一本だけ買った。

他には、スケッチブックは、安くて、大きいサイズのものを選んで、購入。

合計2点。

再び、自転車に乗って、寄り道もせず、

家に帰った。

 

よし!気合いを入れて、取り組むとしよう。

 

 

10日間アートチャレンジ5日目の作品は、これ。

ボローニャ に提出した1枚。

はじまりの音。

何かが始まる予感を表現。

太陽。

いいな。

太陽、いっぱい描こうかな。

 

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