以前、中学3年生の子たちが、
工房を卒業するときに、メッセージ付きで、
折り紙で折った花をカゴにアレンジしてプレゼントしてくれたものを、
玄関に飾っている。
工房に来たときに、
それを見て、
「わぁ、ハナミズキや。すごい! これ、折れへんねん。沈め折りができないから。パパはできるんやけど」
と、折り紙が得意な2年生。
知らなかった。
それまで、その花が、ハナミズキだということ。
しかも、折り方が難しいということ。
なんていうことだ。
花籠全体が、すてきだったのと、メッセージが嬉しくて、
その、花一つ一つに、目がいっていなかった。
簡単な折り方の花なら、折れるが、
沈め折り?
なんじゃ、そりゃ。
と、調べてみると、これは、難しい。
その子の見てる前で挑戦したが、
できなかった。
ということで、
「じゃ、これ、ワタシの宿題やな」
と言うと、
「絶対やで」と、言われた。
と、自分で課題にしておきならが、不安になる。
折れるかな。
その日の工房が終わって、
YouTubeを見ながら、挑戦。
なかなか、手強い。
でも、なんとか、折れた。
そして、二つ作ったので、オッケー。
そして、1週間。
その子が来る前日の昨夜。
あ、忘れたかも。
と、折り方の復習。
やっぱり、忘れていた。
忘れないように、折り方の工程を、画用紙に貼っていくことにした。
難しい上に、
順番を示すため、全部で、5枚折った。
1時間かかってしまった。
それにしても、
その子が言わない限り、
その花籠の花が、ハナミズキだとは、
永遠に知らずにいたかもしれない。
世界が、一つ広がる。
そして、そんな難しい折り紙をたくさん折って、
プレゼントしてくれた、当時の中学生たちにも思いを馳せる。
ありがたいなぁ。
日々、そんなこんな積み重ねが、
嬉しい。
毎日、子どもたちに、教えられることは多いよ。
てか、そう思いながら、ニヤニヤしつつ、
夜中12時に、折り紙を折る、金髪ばあば。
かなり、ホラーかも。
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