工房卒業生から、
11月、「大学、合格しました!」のLINEが来た。
そうか。
そんな時期だったのね。
ふと、気づく。
来春に向けて、世の中は、進んでいる。
ここ数ヶ月、目先のことばかりに、目がいっている自分に気づく。
あと、もう少しで、
今年が終わる。
この時期、新しい年に向けての準備もあるのだろうか、
習い事を考える家庭が増えている。
新入会希望の問い合わせが続く。
この狭い自宅の教室で、
人を増やすことは、もう考えられない。
また、これからのいろいろを考えると、
申し訳ないが、お断りのメッセージを送る。
その一方、工作や絵を描くことよりも、
友達とゲームで遊ぶことや、塾を選んで、
退会していく子もいる。
「先生のお金が減るなー」「倒産するんちゃう」
と、教室の子どもたちが言う。
「お金のためにやるんやったら、もっと違うことやってるかもね〜」と言うと、
「建前やな」と、中学生。
建前ときますか。
そう言えば、
大人になったら、ちーねぇのような工作の先生になろうかな、という子がいる。
なんだか、
お金持ちのイメージがあるらしい。
光栄だな。
今やっている工房は、
子育て真っ最中の私たち夫婦が、
娘たちにいろんな体験をさせたい、という思いがあり、
他の子たちにも一緒に体験してもらいたい、
というのが始まり。
教育大出身で、学童の指導員をしたり、
小学校の講師をしたりしてきた経験上、
学校でも、家でも、学童でもないけれど、
思いっきり子どもたちが表現を楽しめる場所づくりをした。
当時は、wifi環境を家に整えるのも、本を見ながらだったぐらい、
スマホのない時代だった。
子どもたちの作品の資料は、もっぱら、図鑑や写真集や絵本の紙媒体。
そこから、想像力を働かせて、
のびのびと表現を楽しんでいた。
時代は、平成から、令和へ。
導入したテーマを提示しての取り組みも、
あっという間に、済ませてしまう。
これがしたかったと、言って、おしまい。
高学年にもなると、
それぞれが持っている絵の具もボンドも、ほぼ減らなくなった。
入会当初は、
工作や絵を描くことが好きで入ってきた子たちも、
成長すると共に、
その好きが変わってくる。
特に、今の世の中、選択肢は多い。
だから、節目節目で、
その選択肢を、見つめ直すことが必要になってくる。
そして、今、何より、問題なのは、
ワタシも、年齢とともに、
子どもたちのパワーを受け止めることが、
どんどんできなくなっていること。
子どもたちの底なしのパワーは、
同じくらいのパワーで向かい合わないと、
表現したい形を、気持ちよく表現できるよう、
サポートができない。
だから、いつも全力。
子どもたちに負けるか、っちゅう勢いなわけで。
この全力が、ねぇ。
ちょい、危ういお年頃…
そうだな。
子どもたち同様、
ワタシにできること、やりたいことを、
改めて、整理し、見つめ直す時期に突入しているのは、
間違いないんだな。
選択肢の見つめ直し。
していきますか。
亀岡の出雲大神宮のうさぎさん
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