大人の工作

ムスメたちが小さい頃、

アンパンマンから始まり、NHKの番組キャラクターの人形が、

おばあちゃんおじいちゃんからのプレゼントとして、

山盛りあった。

 

本当は、

素朴で、あったかい木のおもちゃを、

オットと二人でそろえてあげたかったのだが、

木のおもちゃは、その当時、私たちには、なかなかハードルの高いお値段だった。

意を決して、買ったのは、

ドイツのおもちゃの『シロフォン付玉の塔』。

これは、ムスメたちが当時通っていた神戸の保育園に置いてあったもの。

見学に行った時に、二人が気に入って、何度も遊んでいたので、

デパートで買ったのだ。

ムスメたちが大きくなり、

そのおもちゃは、わが工房で、活躍していた。

高学年や中学生が、夢中で無心に遊んでいる姿は、よく見たものである。

転がっていく様子、シロフォンの音に、癒されていたのだろう。

今、孫たちが来ると、遊んでいる。

購入から30年経つ。

乗ろうが倒そうが、全く壊れない構造に、

ひたすら、感動を覚える。

木のおもちゃ、すげーのである。

 

と、木のおもちゃは、

相変わらず、ひかれるものがある。

我が家にある数少ない木のおもちゃは、

今や孫たちのお気に入りである。

なので、楽しそうに遊んでいる様子を見ると、

孫を連れて、木のおもちゃ屋さんに行きたくなる。

 

 

ムスメたちは、大きくなるにつれ、

四人ともが、着せ替え人形に興味を示し、

ワタシの両親が、ひたすらせっせと、

買ってきてくれたものだ。

セーラームーンやりかちゃん、あと、ぽぽちゃんやめるちゃんまで、

我が家には、ありとあらゆる人形が、ごろごろしていた。

でも、ワタシ的には、木のおもちゃ屋さんで売っていた

布の素朴な人形がよかったのだが、

これまた、ベラボーにいいお値段だった。

手が出ない。

しかも、その人形を作るキットもあったが、

できあがったものより安かったが、

リカちゃんが、何体買えるかと思うと、

手が出なかった。

作る時間もなかったし。

 

 

 

そして、

その人形、

今、作っている。

作りたくて作りたくて。

 

めちゃくちゃ、

手間がかかる。

けど、

楽しすぎる。

これぞ、まさしく、大人の工作である。

 

 

 

 

 

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