いつもと違う日々

土曜日の朝も、いつものように全力だった。

低学年チームは、とにかく、エネルギーがすごい。

板をキリで穴を開け、ネジをつける作業のあるイライラ棒作り、

ティッシュケースづくりに、袋づくり、粘土でクッキー作り、張り子の色塗り。

針金、ドライバー、ラジオペンチ、針と糸、絵の具にパレット、筆、ハサミ、粘土のヘラが、

散乱状態。

まだ、できないことも多いので、手伝うのだけれど、

口々に、「これやって〜」「手伝って〜」の元気な声が、時間いっぱい続く。

やりながら、背中には乗ってくるし。

クーラーつけていても、ワタシは汗がだらだら。

終わるころには、やりきった子どもたちは、チカラ尽きたように、

放心状態になっていた。

「おなか、すいた〜」と、迎えに来た保護者の方に、訴える。

いつものこと。

けど、子どもたちの表情が、

いつもと違った。

 

昼からの時間は、

中学生もいるクラス。

午前中のクラスとは、また雰囲気が、ガラリと違う。

それぞれ、好きなアニメや、

学校での嫌な話とか、結構重めの話が飛び交う。

手を動かしながらの子もいれば、

全くおしゃべりに夢中の子も。

一斉にワタシに向かってしゃべることが多く、

聞き分けられず、

一人ずつに受けごたえするのだが、

すぐに聞いてほしい子は、

「聞いてる?」「無視せんといて」と、厳しい。

一人ずつ、しゃべって〜と言って、交通整理しても、

すぐに、一斉になる。

いつも、本当に、同じで、

おかしいぐらい、カオスだった。

けど、いつもと違うのは、

玄関を出て行く、

子どもたちの表情。

 

終わったあと、

ワタシは、

なんとも言い表し難い気持ちと、

心地よい疲れの中、

子どもたちの熱気が残る部屋で、

散らかった机の上を片付ける。

道具たちを持つ感触が、

いつもと違った。

 

この時間、この土曜日は、

もうこない。

 

 

つーーーーーー、と

体の中心が痛い。

 

 

 

パソコンを開いて、

撮った写真を、

ワンコインおえかき工房からはじめてからの、

歩みの全てが詰まっている外付けハードディスクに、

追加した。

そして、開いたフォルダのついでに、

写真整理を、始めてしまう。

ここ数週間、ずっと続いている作業なので、

ほぼ無意識だ。

引っ越しの時に、アルバムを見るように、

見ては、その時のことを、昨日のことのように思い出しながら、

毎日整理しているので、

この間、ワタシは、過去と現在を行き来している、

不思議な感覚になっていた。

あ、これ、東京リベンジャーズやん。

土曜日の昼クラスの高橋留美子ファンの子なら、

犬夜叉や、と言うだろうか。

そう、すぐ、ことあるごとに、子どもたちと結びつける長年の癖がぬけない。

写真で、今までの歩みを見て、思い出し作業をしていると、

何度も湧き上がる、

これでよかったのか、という感情。

もっともっとやりたかった、と言う子どもたちの言葉を聞くたびに、

自責の念に駆られ、押しつぶされそうになりながらも、

この先、

全力で子どもたちのサポートが続けられたかというと…

この選択は、間違ってなかったと、

自分で自分に言い聞かせている。

 

 

 

 

さて、月曜日。

いつもと違う日々が続く。

本当に、ラストの週。

 

 

 

 

貯め続けた材料たち。

けど、ここ数週間、ほぼ使い続けてくれたので、引き出しは、

空いてきた。

部屋は、大混雑。

モノたちであふれ、

片付けたら〜と、よく子どもたちに言われ続けた。

このくちゃくちゃ感が、

居心地がよかったり、よくなかったり。

 

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