海が見える。
空が広い。
じっとしていられない朝。
車を出して、
海の近くまで。
道の駅で、パンを買って、
ぶらぶら散歩。
砂浜はコロナで、２年間閉鎖されていたようで、
ゴミがいっぱい。
少し興ざめだったけど、
波打ち際に、見とれて、じーっと見ていた。
何時間でも見ていられる。
魚釣りをしている若者たちが、
ぎゃあ、ぎゃあ騒いでいた。
何が釣れたんだろう。
近くに図書館があったので、
入ってみると、だ〜れもいない。
静かな図書館。
いい感じじゃん。
体験中だけど、借りれるか聞いてみたが、
そんなこと聞く人、初めてなのか、
一人しかいないスタッフが、
とても慌てていたので、
自分で、体験窓口の人に聞いてみます、と
言って、頭を下げて、外へ出た。
海風が気持ちいい。
こっちは、大阪湾の方だけど、
じゃあじゃあ、瀬戸内海は、どんな感じかなぁ。
と、また、車を走らせる。
反対側の海。
こちらも、図書館があったので、
そこも、のぞく。
少し狭いけど、こちらも誰もいない。
その裏手が、海。
こっちも、釣りを楽しんでいる人たちがいた。
整備された波打ち際は、
ゴミはないけど、
そっけない。
でも、気軽に座れる。
さっき買ったパンを頬張った。
やっぱり、海風が気持ちいい。
満足満足。
家に帰ると、
残りのパンを食べながら、
水を飲み、
画材を整える。
というか、しばらく出していなかったので、
油が、筆のあちこちこびり付いて、
ベタベタだった。
これじゃ描けないや、と、
一本ずつ、きれいに拭いていった。
なかなかとれない。
それは、長年の自分の中の、
ドロドロした部分のようで、
拭いても拭いても、
とれなかった。
すごい、こびりつき。
蓄積して、ベタベタして、
ドロドロして。
部屋中、
シンナーの匂いが、
漂う。
好きな匂いだ。
ちょっと、ラリっているかもだが。
さーて、
何を描こうか。
何が描けるか。
気の向くまま、楽しんでみようっと。
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