理解不能な夫婦

あれよあれよと、

移住を決め、

住む場所まで決定。

ワタシとオットは、

その流れを、当たり前に進めていた。

それをそばで見ていた次女は、

私たちの思いや流れがわかっている分、理解していた。

だが、

離れている娘たちの反応は違った。

経緯は、ブログを見てわかったけど、

直に、ワタシから聞いていないし、

移住は、圧の強いオットの洗脳によるものではないか疑惑が、

彼女たちを、どんどん不安にさせていたようだ。

四姉妹で話をして、

ワタシの口から、どう思っているのか聞いてみたい、ということで、

夜に家族会議。

知らずに、寝る気満々で、

寝床に横になっていたが、

起こされる。

 

ワタシの好きなようにしたらいいという三女と、

長女、四女の思いは、それぞれ微妙に違っていた。

移住体験ということだけやったんちがうの。

いつの間に、移住決めたん。

聞いていない。

まだ小さい孫たちいるのに、おばあちゃんとして、

それはどうなん。

考えてほしい。

やっぱり、近くにいないというのは、心細い。

すぐに、駆けつけてもらえない。

遠い。

ということ、だったかな。

 

そうね。

そう思うよね。

小さい孫たち。

頑張る母ちゃんたち。

近くにいることで、

安心する。

確かです。

配慮が足りなかったね。

 

結局、自分の口から言う前に、

四女が、思いをぶつけてきた。

 

じゃあ、

移住体験終了して、

京都に帰ったとして、

ワタシは、

元の生活に戻りたいのだろうか。

あの一階で、引きこもって、

作品作りをする?

眠たかった脳みそが、

動き始めるが、

言葉にできるまでに、整理ができず、

娘たちの話を聞いていた。

 

この土地だから、

突き動かされるように、

作品が作りたくなる。

なんだろう。

止まっていた時間が動き始めたような感覚。

この歳で、

初めての連発で、

周りが見えていなかったけど、

見え始める、という感じで。

でも、ムスメたちが見えていなかった。

反省である。

 

昔ながらのばぁちゃんは、

家のことをしながら、家にいた。

かぁちゃんも、そうだ。

実際、ワタシの母も、オットの母も、

そこにいた。

娘たちが小さい頃は、

母たちに助けられていた。

確かに、

近いと安心である。

心強い。

 

おばあちゃんとして、と言われると辛いなぁ。

今まで、母親として、って、

かなり欠如していたワタシなので、

今更感はある。

なので、ワタシができることは、

最大限にやるのは、変わらずで、

そばにいてほしいは、

何かあったら駆けつける、でフォローできないかなぁと思うけど、

それは、ちょっと、近くにいるのとは違うしなぁ。

オットもいるし、連携プレーで、

なんとかできないか、と思うけど、

孫がなつかないオットに、

孫はまかせられないと、娘たちは言う。

けど、

オットは、次女とがんばり、

オットたちが、ダメな場合は、

姉妹で協力して、

みんなで連携していけばいいのではないか、

という結論にいたった。

こういう会議を、

もっと早くにしていればよかった。

 

お酒を飲みながら参戦していた四女は、

思いをぶつけると同時に、

きっと、聞いてもらった安心感もあったのだろうか、

グデングデンに酔っ払い、

画面の向こうでダウンしていた。

 

 

ワタシは、オットに洗脳されている疑惑…

でも、ワタシのような人間は、

そうやって、ぐいっと引っ張ってもらうことで、

弾みがつき、

動けるのだと思う。

それが、洗脳だというのなら、

そうかもしれない。

そうでもなければ、

いつまでたっても、ウジウジ動けずにいるワタシは、

容易に想像できる。

作品づくりのために、

そう言って、崖から突き落とす勢いではあるが、

それぐらい荒くないと、

複雑に大きくなってしまった岩は動かない。

 

一度きりの人生。

そんなこと、

何百回何千回も聞いてきた。

明日、何が起きるかわからない。

そんなこと、

震災のたびに、

病気になった人の話を聞くたびに、

悔いのないようにって、思ってきた。

けど、

その時だけで、

複雑に大きくなってしまった岩は動かない。

 

日々の居心地の良さに甘んじて、

理由をつけて、

複雑に大きくなってしまった岩は動かない。

 

 

娘たちが一同に、

オットにブレーキをかけるが、

ワタシには、圧が強いオットの力が必要なのである。

 

オットのプロデュース力については、

前にも書いたが、

自分をいかして、他人をいかし、

他人をいかすことで、自分をいかすタイプ。

自分のことを考えながら、

のことを考えている。

そういう人。

洗脳して人を操る悪い人ではない。

 

オットは、ワタシをなんとか、

クリエーターとして成長して、

自立してほしいと、

ずっと言い続けてきていた。

 

それぞれが成長していける関係であり続ける。

それが夫婦だと言うオット。

ワタシは、そんなこと考えもしなかった、

いっつもぼんやりの、大人になれない人間だったけど、

すごいなぁ。

そうだよなぁ、と賛同したのが、

私たち夫婦の始まりだった。

娘たちの周りにはいないタイプの夫婦、

いや、あまりいないよね。こんな夫婦。

理解不能。

 

へんてこりんな二人で、

娘たちには迷惑かけてますが、

よろしくです。

 

ワタシは、

とにかく作品作って、

生活ができたら、と思うので、

納得いくまで、がんばりたい。

オットが先導してくれた、

この地で。

 

 

 

洲本でお世話になる方の食堂で。

昭和感満載の定食を、お年寄りの方たちと食す。

これも、また良き。

 

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