パステルたちの掃除から始まり、
似顔絵に使いたい道具たちを、
整えた。
さて、実践。
ほい、似てない〜。
困った困った、、、
マンガ風には、
思いっきり描けるのだが、
似顔絵になると、ちと違う。
写実的でもいけんし。
こりゃ、短期集中特訓である。
とにかく、身内から実験台になってもらう。
孫たちは、写真で描いた。
消した線が、あちこちに残るが、
なんとか、似てきた。
父の病院に付き添ったついでに、
父母にもモデルになってもらった。
母は、「ちょっと待って、帽子被るから」
と、ちょっと嬉しそうに、前に座ってくれた。
だが、しかし、、、
じっとしていられない母。
体は揺らすし、口はぱくぱく。
おいおい、じっとして、、、
と、困りつつ描いていると、
「シワは描いたらあかんで」
「きれいに描いてや」
注文が多い。
いきなり、ハードな客が相手だった。
やっと、描きあけると、
「ふん、まぁ、まぁ」と、
しぶい評価。
もっと、綺麗に描いて欲しかったよう。
続いて、父。
病気と闘う父は、少しやつれてはいたが、
肌艶はいい。
じっと見て描くワタシに、
何やら、照れていた。
確かに、じっと顔を見られることはないし、
今まで、そんなシチュエーションになったこともない。
照れながら、
「にせもんの絵描きやな」と笑う。
にせもんて、なんやな。
自分的に、上手く描けてきた。
「天才かも」と、にやけながら描きあげると、
「うん、まぁまぁ」
二人とも、同じようなリアクション。
まぁ、よき。
こんなん、あかん、て、言われるよりいい。
若く描いてあげられたし、よしとしよう。
似顔絵は、写真や肖像画と違う。
なんか、いいなぁ。
そんなことを思いつつ、
さてと、
今日も、がんばろっと。
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