翌朝、海を散歩。
拾いたくなる貝はなかったけど、ビーチグラスがきれいだったので拾って歩く。
佐渡の海は、天気も良く、穏やかな波。
溜まった心の汚れを浄化してくれる。
旅館に戻って、前日に、小木の観光案内所で買っておいたバスの1日フリーパスで、
いざ世界文化遺産に登録された「佐渡金山」へ。
1時間に1本の時間帯もあるので、要注意。
バスの移動もまた、電車と同じく時刻表とのにらめっっこである。
本線のバスで、金山のバス停に着くと、もう観光客でいっぱいだった。
佐渡まで来たら、この場所はおさえておきたい。皆同じ気持ちなんだなぁ。
ルートが二つあって、江戸金山絵巻コースと明治官営高山コースがあり、
一つだけ回るのもよし、両方回るのもよし、ということだった。
オットは、明治だけでいいかなぁ、なんて言っていたけど、
せっかく来たのだから、と、両方回ることにした。
時代ごとの金銀鉱石の採掘の様子がよくわかり、
特に、江戸時代のところが、詳しく再現されていたりして、興味深く、じっくり二人で見ていた。
江戸のコースでかなりの時間を費やしてしまったので、明治のコースはあっさりと回った。
純金の延べ棒の重さを体感するところでは、長蛇の列。
前日、テレビでも放送されていた場所だったので、話のネタに、と並んだ。
やっと順番が回ってきたけれど、重さ12.5キロは、片手ではビクともせず、
5秒で退散。
オットは、少し持ち上げられたので嬉しそうだった。
1億5000万円以上するとか。
その後、昨日行ったイベント会場の方へ、再びバスで向かった。
若者たちの演奏を少しだけ観ることができた。
商店街を歩いたり、マーケット広場をウロウロし、
ここで有名なたらい舟に乗船。
ゆらゆら〜っと、ゆるく楽しめる船で、操縦もさせてもらった。
貴重な体験をして、佐渡満喫。
夕方にはバスに乗って、旅館に戻って、昨日と同じく隣の食堂で定食を食し、
部屋飲みして、爆睡。
こうして、佐渡滞在二日間は、予定を全て終了。
佐渡の風を感じつつ、
翌朝8時過ぎにはチェックアウトし、
バスに乗って、小木港へ。
こちらから出る佐渡汽船には、アルコールは売っていない、ということで、
オットは、お土産売り場でちゃっかり酎ハイを買っていた。
知人の鼓童のメンバーが、わざわざ港に駆けつけてくれ、
3人で写真をパチリ。
いい記念〜
1週間後のこの周辺の地元のお祭りのことを聞き、
『日本風土記』が好きなオットは、その祭りも見たかったなぁ、と。
滞在を延ばすわけにもいかないので、
今度来るときは、それ目的にしたい、と言っていた。
知人に別れを告げ、10時35分発の佐渡汽船に乗り込み、
いざ新潟へ。
こちらの船は、行きの両津港着の船とは違って、少し小さめ。
普段使いの船って感じ。
オットは、酎ハイを飲みつつ、
この旅で、スケッチに目覚めていたので、
甲板に出て、風景を描いていた。
13時15分には、直江津港到着。
タクシーで、直江津駅に向かわないといけないのかと思っていたら、
タクシーの運転手さんが、あのバスで直江津駅に行ける、と教えてくれた。
なるほど、船と連携している時間設定になっているようで、
停車していたバスに乗り込むと、すぐに発車した。
これは、さすがにアプリの経路案内でも出てこなかった。
直江津駅で、蕎麦をサクッと食べ、
本日の宿泊場所である信濃松川駅に向かう。
再びの鈍行列車の旅。
順調に行けば、17時半には信濃松川駅に着く。
青春18きっぷは、使えないえちごトキめき鉄道に乗車して、
直江津駅からまずは糸魚川駅へ。
順調順調、と思っていたら、糸魚川駅手前のえちご押上ひすい海岸駅あたりの踏切で、
緊急停止ボタンが作動したということで、ストップ。
車掌さんが、踏切周辺の安全を確認する間、待ちぼうけ。
15分遅れで発車。
ということで、糸魚川駅で乗り換え5分の待ち時間はアウト。
予定していた電車に乗れず、
次の電車が来るまでの1時間以上の待ち時間となる。
待合室も何もない暑いホームで、これは耐え難いが、仕方なし、と思っていると、
構内の掲示物で、実験的にされているバスが、ここ糸魚川駅から出ていることを知る。
JRの切符を持っていれば、白馬駅までの区間をバスで運んでくれるとのこと。
これは、ぼーっと駅にいるよりいいかも、と、オットに提案し、
バスで白馬駅まで移動することにした。
なかなかの細い道をバスが走るため、
ヒヤヒヤしていたが、なんとか白馬駅到着。
電車が来るまで、近くのスーパーで夕飯の買い出しをして、
白馬から無事に信濃松川駅に着いたのは、19時半ごろ。
予定の2時間遅れ。
でも、宿泊するゲストハウスのオーナーさんが、
車で駅まで迎えに来てくれていた。
優しさが沁みるおもてなし。
こうして、本日宿泊のゲストハウスに到着。
海外のあれやこれやの民泊に慣れているワタシだが、
そこは、いつもボ〜ッとしているワタシの心をくすぐりまくる
めっちゃくちゃサイコーのゲストハウスだった。
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