小さな夢

ワタシがその小さなギャラリーを知ったのは、

いつだったか。

大学時代からオットとよく行ったのは、神戸。

住んでいる人たちの生活を感じたくて、

観光客が通らない路地を、ブラブラ散策していた。

そのスタイルは、今の私たちの旅スタイルの原点かもしれない。

どこへ行っても、猫のように路地を通る。

 

阪神淡路大震災後、10年以上経った時、

子育ても一応落ち着き、

二人でぶらりと行った神戸で、

震災の傷跡に心を痛めつつ、

懐かしがって歩いていると、

ふと、駐車場の一角に、小さなおとぎの国のような建物を見つけた。

軽自動車一台分の広さ。

周りに可愛い置物があったり、何より、看板が可愛かった。

一目で、恋に落ちた。

何これ何これ何これ、、、

もう、テンション爆あがり。

当時持っていたカメラで、いっぱい撮っていた。

こんなん作りたい!とワタシ。

作れば〜、とオット。

 

その時は、閉まっていたので、

中には入れなかったが、

今度来た時は、ぜひ中を見たい!と思っていたが、

場所を覚えるのが苦手なので、

いつ行っても、どこだっけ〜、となって会えない。

たまたま通って、ここだ〜ってなったのが、何度あったことか。

でも、いつも閉まっていた。

タイミング悪し。

いつの間にか、いい思い出の場所の一つとなっていた。

 

そうして、次女が最近、

可愛いギャラリーを見つけたというので、

聞いてみると、

そこだった。

なんと、親子で、時代を超えて、ときめいていた。

面白いものである。

 

そこで、次女が、一緒に行こう、と言って、

9月、神戸ツアー、と題して、行ってきた。

地図が覚えられないワタシと違って、

彼女は、しっかり覚えていた。

素晴らしい。

そして、初めて、開いているところを見たのだった。

 

オーナーさんとも話ができ、

念願のギャラリー内も見れた。

こんな素敵なスペースを、ワタシも作りたい!

出会った瞬間から、オットに言っていた遥か彼方の記憶が蘇る。

ムスメにも、「こんなん、作りたい!」

10年以上経って、同じことを、今度はムスメに言っていた。

「今の家の駐車場に作れば〜」と、彼女が言う。

オットと同じような返しに、笑った。

で、一瞬、考えた。

けれど、流石に、家との密着度が凄すぎるし、

かなりごちゃごちゃしたスペースになるのは、目に見えた。

 

でも、、、

ずっとやってみたいことの一つが、

このぎゃらりーとの再会で、

明確になった。

 

さて実現するか否か、だが、

工房の要素と、ギャラリーの要素を詰め込んだスペース作りができる場所を、

その日以来、ずっと探している。

小さな夢である。

 

小さなあとりえ*蕾さん

次女との神戸ツアーでは、

二人が大好きな彫刻家のはしもとみおさんの展覧会にも行き、

アートな時間を過ごした。

 

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