移植

ドリルで、ガガガガガガー

ガリガリガリガリ、、、

ザザザザッザ、、、

どれほどの時間を要しただろうか。

 

道路工事ではない。

我が身に起きたこと。

 

7月に上顎の右奥の歯の被せを取ったら、歯が根っこがバッキバキになっていて、

副鼻腔まで炎症が広がっていて、抜歯をするしかない状態。

骨に穴が開くほどにひどい状態だった。

その抜歯の際、噛み合わせの問題で、

その抜歯したところは、部分入れ歯にするか、

下の歯の親知らずの移植、と言われた。

移植は、抜歯と同時に行うのがベストらしい。

しかし、その時は、親知らず抜いて、それをその穴へ、というのは、

ちょっと、想像もできないし、かなりチャレンジだ、と素人は思う。

しかも、抜歯、骨に穴、、、というだけで、

もう、頭の中はパニックだった。

これ以上、いいかな〜、と断った。

部分入れ歯か、あんまり影響ないかもやし放置しちゃえ、てな感じで。

 

あれから三ヶ月。

穴が開いたところには、薄い骨ができていた。

下の歯の治療を進めていく中で、

やはり下の歯の根っこのためにも、

上の抜けた歯のところには歯が必要なことの説明を受け、

部分入れ歯か、移植かという、選択。

移植なら、抜歯から時間も経っているので、

今がラストチャンス、と。

部分入れ歯は、前の歯に負担がかかる、とも。

 

ファイナルアンサー。

選択肢は、もう、一択しかなかった。

移植に、踏み切った。

 

CTで、下の親知らずの形状を正確に測り、

レプリカを作り、

移植する部分にどれぐらいの穴が必要か調べるそうだ。

 

そして、2週間後、ワタシは、診察台で、口の部分だけ開いた布を被され、

大掛かりな?手術となる。

 

骨に穴を開けるドリルタイムは、

長く感じ、

「もう辞めてくれ〜」と思いつつも、

我が親知らずが入らなければいけないので、

手作業で進められる。

インプラントは、その点、ネジの形状が決まっているので、

使うドリルの穴のサイズも決まっていて簡単らしい。

もうちょっとか、もうちょっとか、と微調整が続き、

レプリカをはめて、

医師が、よし!となったところで、

下の親知らずが、秒で抜かれ、

すぽっ、と移植。

医師にしたら、そんな簡単な作業ではないけれど、

されてる本人は、工作教室の親方なので、

このハマる快感を、木の穴にダボを埋め込むことのように想像していた。

 

歯茎と移植した歯を、糸で縫い縫い。

歯茎の包帯でぐるぐる。

 

移植手術は、無事終了した。

要した時間は、1時間半弱。

2時間ぐらいかかったイメージだったが、

意外と早かった。

絶対にその場所では、噛まないことと、

安静にしておくことを、言われた。

 

病院を出て、

四条で教室に必要なものの買い物をし、

ヘアカットをし、

帰宅。

全然、安静にしていなかったが、

始終する血の味と、鼻血が、

気持ち悪かった。

 

いらない親知らずを抜くか抜かないか問題を、

遥かに超えた治療。

親知らずは、使える歯として、

ワタシの中で生きている。

 

 

晩御飯は、自己流消毒は流石にできず、

ノンアルコールで、しっかり食べた。

 

今日は、飲んでやる。

 

 

 

 

京都府立植物園の100周年記念のイベントへオットと、

温室が光と音で、いつもと全く違った様子に。

幻想的で、不思議な世界に迷い込んだようで

二人で楽しんできた〜

 

その後、移植前夜祭、と称し、

近くの居酒屋で、

ばっちりの口腔内消毒をしたのは、

言うまでもなく、、、

 

 

 

 

 

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