こども工房の歩み

 

工房開設当初の紹介

こども工房の歩み

秩加とオットは、大学在学中に受験のための教育ではなく、子どもたちの自主性を尊重した欧米の自由教育に影響を受け、1997年に自宅の一室を使って、体験することを重視する子どもたちのための新しい教育の場として開設しました。それが、『京都こども工房』、こども工房の始まりです。自宅近くにある新大宮商店街(以下、商店街)も活動のフィールドと捉え、教室の子どもたちとともに『こどもまつり』を企画したり、商店街で開催される地域の夏祭り等にも、積極的に参加してきました。

こども工房開設

2002年6月には、自分たちの思いを形に表したいと、それまで使っていた自宅の一室を、杉の無垢材を使い、赤・青・黄の三原色を施して改装。名前も『こども工房』と改め、絵画造形教室「アトリエ・キッズ」・国語作文教室「学び工房」・和太鼓教室「和童」の三つの教室を開講しました。

2003年10月には、当時、和太鼓教室の指導を依頼していた立命館大学の学生を中心に関西の学生で結成された和太鼓サークル『和太鼓ドン』のスタッフと企画し、商店街と地元の唯明寺を舞台に、地域の子どもたちをはじめ大人も表現を楽しむ参加型イベント『そらたね祭』を立ち上げました。以来、地域の新たな祭として定着し、学生たちが次々と大きく育てていき、現在も継続しています。

取材記事 2005年

 

 

 

 

 

和太鼓チーム『和童』

2004年6月には、アメリカ・ボストン子ども博物館が、日本の子どもたちをテーマにした展示会『日本からの五人の友だち』を開催するにあたり、こども工房(以下、工房)の子どもたちの絵や作文を提供したのが縁で、同博物館やニューヨークのブルックリン子ども博物館を、工房の子どもたち、保護者とともに訪問。和太鼓演奏の披露をはじめ、茶道の歴史を英語で紹介するとともに、お点前を披露。現地の子どもたちと墨絵の作品づくりをするなど、交流を深めました。

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工房に通って来てくれる子どもたちの人数も増え、自宅での活動が困難となったため、2009年から商店街にある小さなビルの一室に活動の場所を移転。「学び工房」「和童」は、活動を休止し、「アトリエ・キッズ」をメインとして、『こども工房』をリニューアル。さらに、工房近くにある、『とうりん幼稚園』から出張教室の依頼を受け、園児を対象とした『アートきょうしつ』も開講しました。中学生になっても継続してくれる子どもたちも増え、再び狭くなってきたため、町家を借りて改装をし、2015年に移転しました。その後、2018年からは、より一人ひとりがじっくりと表現を楽しめるように、再び、自宅の一室に移転。手間ひまかかることや、新しい素材に触れる機会を増やし、今まで以上に五感を刺激しつつ、子どもたちに心から楽しいと思える表現活動をサポートしてきました。

開設当初、自宅近くの7人(うち、娘4人を含む)であった工房生も、次第に増え、幼稚園年中組から大人まで、北区を中心に、市内各地より、約50名が通ってきていました。子どもたちの描きたい絵を、既成概念にとらわれることなく、思う存分描けるきっかけや環境があること、また、造形では、子どもたちの〝こんなん、つくりたい〟を大切に、材料を一からそろえ、一緒に作り上げる醍醐味を共有できることが、性別、学年、居住区の枠をこえて、幅広く集まってきてもらえた要因かもしれません。

 

 

 

この25年、子どもたちを取り巻く環境は、ものすごいスピードで変わりました。その中で、工房は変わらず、一人ひとりの子どもたちの思いに向き合い、寄り添い、とびきりの笑顔とともに作品ができあがる過程を大切にしながら、子どもたちの持っている生命力あふれる表現活動を、パワフルに全力で、サポートし続けました。

 

 

 

 

 

それも、たくさんのご支援ご協力あったからこそで、なんとかここまで存続してこられました。

これからも、子どもたちのこれからの人生に、こども工房での活動が、少しでも役に立つことを願いつつ、子どもたちの秘密基地のように、ゆっくりじっくりの表現の場として歩んでいます。

 

 

こども工房
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